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 ■ 布川俊幸物語                                         

弁理士 布川俊幸 公式ウェブサイト

「旧日本軍式ビンタ」
 中学一年のときのことである。悪いことをしたのだからしょうがないのだが、旧満州国で戦闘経験があるという教師に、「旧日本軍式ビンタ」を喰らった。「目をつぶれ!」「歯を喰いしばれ!」の掛け声の後、平手打ちを3連発。「目が眩むほどの衝撃」であったが、同時に「愛に満ち溢れた一撃」でもあった。「目が覚めました!」という感じがした。「アントニオ猪木」の「闘魂ビンタ」もこんな感じなのだろうか?
 「体罰禁止」とか「ゆとり教育」とか「父さんにもぶたれたことないのに」とか言っている場合ではない。「愛」があれば「想い」は伝わるのだ。

 

 

 

 

Union Jack

 

 

 

 

 


「ジョン・レノン」
 中学三年のときに出会って以来、いまだ僕の中で別格的な存在であり続けるアーティスト、ジョン・レノン。

 「mind games」や「starting over」や「watching the wheels」等の曲に、「ラブ・アンド・ピース」等の思想に、「ハウス・ハズバンド」等の生き様に、何から何まで惹かれる。
 だが、名曲「imagine/イマジン」の中で彼はこういう。「imagine no possessions」。つまり「想像してごらん、財産なんてないって」という意味だ。知的財産で飯を喰っている僕としては、それだけは想像できない。

 

 

 

 

Punk Fashion

 


「赤頭巾ちゃん気をつけて」
 高校二年のとき、「赤頭巾ちゃん気をつけて」に出会った。それまで、小説というものは、僕にとって義務的なものだった。夏休みの宿題の読書感想文を書くために読まなければならないものだった。それが、「赤頭巾ちゃん…」に出会ってから、「好きなもの」「楽しいもの」の一つに変わった。現役の日比谷高校生である主人公の薫くんに、同じく現役の日比谷高校生である自分の姿を重ね合わせて、夢中になって読んだ。小説の中の世界に完全に惹き込まれた。「赤頭巾ちゃん…」に出会えて本当によかった。

 弁理士となった今、「赤頭巾ちゃん…」に対する感謝の意味を込めて、一人でも多くの方を特許の世界に惹き込むような仕事をしていきたい。そして、出会えて本当によかったと思われる弁理士になりたい。

 

 

 

 

 

ネットカフェ

 

 


「バイク事故」
 大学生の頃、バイクに夢中だった。エンジン音を聞くだけで、CBR,VFR,FZR,NSR,TZR…の区別がつくほど。

 大学三年のときのある暑い日、パンクロッカーだった僕は、Tシャツに破れたジーンズという無謀な格好でバイクを運転していた。その格好で転倒。アスファルトの上を素肌で滑るあの感覚は、今でも忘れない。事故後まもなく警察官が駆けつける。第一声は「警察です」。次の言葉は「免許証を拝見します」。その次の言葉は「車検証を拝見します」。助けに来てくれたんじゃないのか? こんな対応に、余計ぐったりした。やがて救急車が到着し、病院へ。そして、医者の第一声は「役者だな~」だ。ボロボロの格好で悶え苦しむ僕を見てそう言った。「この医者、何を言っているんだ!」と思ったが、この一言で落ち着き始めた。冷静に観察して大したことないと判断した医者が、僕の気を紛らわせるために言ったのだろう。
 緊迫した状況下であっても、事務的な対応ではなく、気の利いた一言が言える人間でありたい。

 

 

星条旗

 

 

旧満州国の皇帝 愛新覚羅溥儀

 


「ブリティッシュロック」
 中学生の頃、レンタルレコードが登場した。このレンタルレコードで「BEATLES」に出会い、その後に「LED ZEPPELIN」「SEX PISTOLS」…に次々とはまる。もしこのタイミングでレンタルレコードが登場しなければ、ブリティッシュロックにはまることもなかったかも知れない。

 その後、レンタルレコードは、瞬く間に日本中に広がり、僕の趣味だけでなく、ついには著作権法をも変える。レコード業界とレンタル業界との利害調整を図る、貸与権の創設だ。その内容は、「著作者は、その著作物をその複製物の貸与により公衆に提供する権利を専有する」というもので、風情のかけらもない。だが、僕にとっては、ブリティッシュロックとの出会いを思い出させる、特別な条文だ。

 

 

imagine / John Lennon

 


「パンクロック」
 高校生の頃、パンクロックにはまった。「SEX PISTOLS」「ザ・ブルーハーツ」「The ピーズ」が僕を壊した。「アナーキー」という言葉にわけもわからず熱狂した。「大人たちに褒められるようなバカにはなりたくない」というフレーズが妙に心地よかった。そして、さんざん無理してバカになった。
 さすがにこの歳になって髪の毛を逆立てたり、「鋲打ちの革ジャン」や「安全ピン」を身に着けることはない。だが、パンクロックの後遺症なのだろうか、特許庁に対する意見書は「尖がって」いる。 

 

 

 

 

 

赤頭巾ちゃん気をつけて / 庄司薫

 


「格差社会」
 最近「格差社会」という言葉をよく耳にする。が、そんなの昔からだ。僕は大学生の頃、毎日それを実感していた。大学一年のとき、自転車通学をしていた。自宅は、最近では「ネットカフェ難民」のメッカとして有名な「蒲田」。一方、旧都立大学は、「オシャレ」な街並みに「セレブ」が集う「東横線沿線」。蒲田から旧都立大学へは、「呑川」という川に沿って行く。旧都立大学は「上流」側、蒲田は「下流」側。途中、池上、久が原、緑ヶ丘を通る。標高が次第に高くなっていく。街並みが次第に上品になっていく。「下流」へ向かうのは楽だが、「上流」へ向かうのはキツイ。いつか「上流」に住んでやる! この想いが僕の原動力である。

 ところが、僕は今、いわゆる「湾岸エリア」に住んでいる。目の前は「海」だ。どうする、これより「下流」はないぞ!

 

 

Honda CBR 250R

 

 

 


「アメリカ合衆国」
 大学二年のとき、米国を旅行した。はじめての海外旅行だ。日本はバブルの真っ只中、一方の米国は不況の真っ只中、「東京を売れば米国が買える」と言われていた頃のことである。不況で悲惨な米国をイメージして成田空港を飛び立った。そして、ロサンゼルス国際空港に降り立ち、イメージとはまったく違う米国を目にして驚いた。日本よりも米国の方がはるかに豊かではないか。東京を売って米国が買えるわけないじゃないか。誰にというわけではないが、「騙された」と思った。
 真実は自分の目で見て確かめろ! いい教訓となった米国旅行である。

 

To Be Continued ...